イギリスが舞台の名作映画「アバウト・タイム」、見たことありますか?
とても素敵な映画なのですが、印象的なシーンの1つが、暗闇レストランでの主人公2人の出会い。
真っ暗闇がコンセプトのレストランでたまたま相席となり、お店を出てから初めてお互いの顔を見る、というものです。
その暗闇レストランが、ロンドンに実在するんです。
そしてあの2人と同じように、真っ暗闇で食事をとる体験ができるんです!
運命の出会いの予感!
暗闇レストラン『Dans Le Noir ?』
そのレストランというのが、『Dans Le Noir ?』です!
「暗闇の中で?」という意味のフランス語みたいですね。
場所はというと、ロンドン中心部Farringdonエリアに位置しています。
お店の2階、飲食エリアが完全に真っ暗闇になっています。
真っ暗闇でのお食事なんて、話に聞くだけでなんだか楽しそうですが、実際に行ってみると今までにない面白い体験を味わえました!
アバウトタイム好きはもちろん、映画を見たことのない方でも楽しめる場所でしたので、ご紹介していきます!
暗闇レストランに行ってみた
実際にDans le noirに行って参りましたので、お店の様子をお伝えします!
暗闇レストラン、どのくらいの暗闇かといいますと、
このくらいです!!(本日は全てイメージ図でお届けします)
完全な真っ暗で、視界は一切なくなります。
目が徐々に慣れてぼんやり見えてくる、ということも全くもってございません。
何がどこにあるのか検討もつかない「完全な真っ暗闇」は、初めて体験しました。
そんな暗闇でお食事をするというわけですので、もちろんスマホやカメラの使用はNGです。
暗闇環境に支障が出ないよう、手荷物は2階の食事スペースに入る前に、全てロッカーに預けます。
※ちなみにお手洗いは1階の明るい店内にあり、事前に済ませるのが吉です。
注文は、事前に一階の明るいエリアで聞かれます。
メニューはコース料理になっており、コースのボリュームを選べます。
・2コース(メイン+スターターorデザート)
・3コース(スタータ+メイン+デザート)
お料理の種類も、レッドメニュー(肉)ブルーメニュー(魚)グリーンメニュー(野菜)とてもざっくりとした3種類から選ぶことができます。
今回は、メインとデザートの2コースで、レッドのお肉料理を選んでみました。
一体何が出てくるのでしょうか、、、食べてみてからのお楽しみです!
では、いざ暗闇の中へ!
※ここから先は、楽しみに行かれる方にはネタバレになるかもしれませんので、必要に応じて読み飛ばしてください。
2階に上がると、暗闇ルームへと続くドアがあり、ここからは店員さんにエスコートしてもらいながらテーブルへと進んでいきます。
暗闇の中で案内や接客してくれたのは、イタリア人の、陽気な盲目の店員さんです。
棒に捕まりながら、一列になって進みます。
食事エリアで案内してくれるスタッフの方の多くは、盲目の方なんだそう。
大変スマートに席まで案内やサーブをしてくれて、暗闇の中、非常に安心感がありました。
席についても、周りに何があるのか分からず、とてもソワソワします。
まずはテーブルで飲み物を頼みます。
今回はレッドのお肉料理を選んだため、赤ワインを注文しました。
しばらくして、飲み物が運ばれてきます。
普段の食事がいかに視覚に頼っているか、早い段階で実感させられます。
そして、楽しみにしていたお食事が運ばれてきます。
もちろん変わらず全く見えませんので、散らかさないように気をつけながら、お皿の上のご飯をフォークとナイフで恐る恐る食べていきます。
視界がない中で食べる食事は、味覚や嗅覚などの五感が、いつも以上に研ぎ澄まされました。
食べすすめていくと、食べきったのかが分からないタイムに突入します。
フォークとナイフをブルドーザーのようにお皿の上で這わせ、確認していきます。
五感を研ぎ澄ませながら頂いたお料理は、メインもデザートも、とってもおいしかったです。
ちなみに暗闇終了後には、食べたコース料理全体の写真を見ることができ、答え合わせができます!
想像と違う食材などもあり、答え合わせも含めて大変楽しめました。
おわりに
暗闇でのお食事は、今までに全く体験したことのない、非常に面白くてワクワクする体験でした。
いつも以上によく噛み、味わい、考える。
日頃忘れていた何かを思い出させてくれた気がします。
普段からもっと良く噛もう、と思いました。
アバウトタイムの舞台となったレストランは、斬新なコンセプトも然ることながら、食事の美味しさも抜群な素敵な場所でした。
この映画がお好きな方にも、見たことが無い方にも、是非おすすめしたい場所です!
アバウトタイムは周りが引くほど泣きました!